ロボアド運用のメリット、デメリット。どんな人に向いている?
Advantages and disadvantages of Roboad
投資には興味はあるけど、自分で色々投資の事を考えたりするのは嫌というあなたにおすすめなのはロボアド運用サービスです。アンケートに回答することで投資方針を決めて、あとは自動的に運用してくれます。数万円単位の小額からの投資も可能となっているので、とりあえず用途は決まっていないけど、運用しようという方におすすめです。
こちらでは、ロボアド運用(ロボアド投資)についてのメリット、デメリットとどんな人に実際に向いているのか?ついて紹介します。
ポイント投資完全ガイド
ロボアド運用とは何か?
ロボアド運用(ロボアド投資)というのは、ロボットアドバイザーという、あなたにとっての最適な運用や資産配分などを考えてくれるツールを利用して投資をしてくれるサービスの総称です。
- 投資への理解度
- 投資予定資金の性質、余力度
- 現在の年齢
- 資金が必要になるタイミング
などから、あなたが資産運用で取ることが出来るであろうリスクの大きさを判定、その上でそのリスクレベルにおいて最大のリターンを得ることができるように、運用資産の配分までを考え、自動的に投資してくれます。
資産運用の分野ではアセットアロケーション(資産配分)が重要であること言うことは常識となっています。
一つの資産(たとえば国内株)だけに投資をするよりも、異なる資産に分けて運用することで期待リターンを下げずにリスク(変動幅)を小さくすることができます。
長期的な運用を考えると山や谷が大きい運用よりも、その山や谷を小さくして着実に成長させる方が、魅力的なはずです。
基本的にはほったらかしにしておいて、勝手に資産運用をしてくれます。あなた(投資家)が決めるのは、いくらくらいを運用に回すのか?毎月どの程度を積み立てるのか?といった点です。
ほぼ運用が自動化できるという点が初心者に人気です。
ロボアドのデメリットを理解しよう!ロボアドはややコストが高い
まず、最大のデメリットがロボアド運用にかかるコスト(手数料)の問題です。
ロボアド運用サービスは総じて、運用額(預かり資産)に対して一定の手数料を取るような仕組みになっています。この手数料部分は自分で運用すれば不必要な手数料となります。
預けている資産に定率で手数料がかかる=その率分だけリターンが減少する、という事になります。自分で資産運用ができるのであれば、ロボアドを利用して期待リターンを下げるのは勿体ないことです。
自分で資産運用できない人、考えたくない人には最適
確かに、投資の事を深く理解して、さらに分散投資やアセットアローケーション(資産配分)を考えることまでできるのであればロボアドを利用するメリットはありません。
自分で資産運用すればいいです。
ロボアド投資・運用サービスを利用するメリットは、そういった専門的な知識を持っていなくても、機関投資家(プロ投資家)に準じた投資をすることができるという点にあるわけです。
投資をしてあとは放置していてOKという点が最大の魅力です。
また、最近ではロボアド投資サービスのコストも利用者が増えてきたことによって下がり始めています。代表的なロボアド投資サービス3社の手数料を見ていきましょう。
基本は1%程度ですが、運用額などによって値引きされるようになっています。
手数料 | 投資対象 | 割引条件 | |
---|---|---|---|
wealthnavi (ウェルスナビ) |
預かり資産の1% | 米国ETF | 運用継続期間に応じて半年ごとに手数料を値引き。最大で0.9%まで割引されます。 また、運用資産が3000万円を超えた部分は0.5% |
THEO (テオ) |
預かり資産の1% | 米国ETF | 運用額に応じて最大35%の割引 1万円以上:0.9% 50万円以上:0.8% 100万円以上:0.7% 1000万円以上:0.65% |
ワンコイン投資 (LINEスマート投資) |
年率1% | 米国ETF | |
楽ラップ | 投資顧問料:0.165% 運用管理手数料:0.385%~0.55% 合計:0.715% |
国内投資信託 | 運用額に応じて、運用管理手数料が割引される。 1000万円以下:0.55% 1000万円超部分:0.495% 5000万円超部分:0.44% 1億円超部分:0.385% |
国内で人気のロボアド投資サービスはWealthNavi(ウェルスナビ)かTHEO(テオ)ですね。どちらも米国ETFを使って世界に分散投資をするタイプになっています。また、LINEスマート投資というサービスの中にある「ワンコイン投資」も同様のサービスとなっています。
楽ラップ(楽天証券提供)については国内ファンドが中心です。
WealthNavi(ウェルスナビ)
国内のロボアド投資サービスでは最大手です。2016年7月にサービスを開始。現在は15万人以上が運用しており、預かり資産額は1900億円を超えています。投資家のリスクレベルを1~5に分けており、リスクレベルが小さいほどより安定した運用を行うようになっています。
資産配分は自動でリバランスしており、ときには税金も考慮してポートフォリオを最適化してくれるようになっています。費用は1%(運用期間に応じて0.9%まで下がる)で、それ以外の運用コスト(為替手数料やETFの売買手数料、リバランス時の費用など)は無料となっています。最低投資額は10万円~。
THEO(テオ)
お金のデザイン社が提供するロボアド投資サービス。米国ETF(約30種類)を組み合わせることで低コストで最適なアセットアロケーションを構築できます。仕組み的にはWealthNaviとほぼ同様です。
手数料は1%ですが、割引条件が緩めとなっているので、WealthNaviと比較して低コストで運用できる面が強みです。コストを低くすることができれば、運用が同じでもWealthNaviよりリターンは高くなるはずです。
ワンコイン投資(LINEスマート投資)
LINEアプリ内から利用可能な投資サービス。コースの選択などはありません。投資を始めると自動的に運用されるという点はわかりやすい一方で、リスクレベルを調整することはできません。毎週500円~の積立投資が可能となっています。
楽ラップ(楽天証券)
楽ラップは、ネット証券大手の「楽天証券」が提供しているファンドラップサービスです。WealthNaviやTHEOと違う点は投資対象が国内投信であるという点です。株式(国内・先進国・新興国)や債券(国内・先進国・新興国)、REIT(国内・先進国)などのインデックスファンドに投資をします。
そのため、上記二社と比較すると国内株等への投資比率が高くなる傾向があるようです。
また、手数料は0.715%。ただ、これに国内投資信託の運用コスト(信託報酬)が乗るので、最大で0.963%程度になります。
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